還暦のお祝いは、満60歳になる誕生日の前後でする、というケースが多いですが、

家族が遠方に住んでいることが多い近頃では、当人の誕生日にかかわらず家族が集まりやすい時にお祝いするケースが主流です。
連休が無理なら年休を利用するなどご家族が揃うタイミングにお祝いをするという感じです。
会社員・団体職員としての勤務者は定年の退職日になる人もいるので、還暦と定年退職のお祝いを兼ねる場合もあります。
定年退職の記念と還暦祝いでも昔ながらのやり方にこだわり過ぎないで、男性も女性も還暦の内容は同じで違いはありません。
ただ昔は、家の跡継ぎは、女性でなく男性にするという価値観により本卦還りを祝うのは男性だけにして、それがあったから今でも女性を対象としない地域はなくなっていません。
とは言え年齢を気にする女性は少なくないですし、年寄の印象が強い還暦祝いというよりもハッピーバースデーとして満60歳の本卦還りをお祝いする演出も楽しいですよ。
還暦ということで、一般的に赤色が印象深い品物がいい意味でありがちです。
ただ近頃はもっと柔軟に考えるようになり、ご当人に嗜好性を踏まえたり感謝の気持ちを込めたものを選択する方が多くなっています。
本卦還りとしての贈り物には、これからも元気でいてほしい思いやありがたいと思う気持ちを込めて品物を選びましょう。
ご当人の趣味のもの、飾り物の決定はいろいろですが、渡すその場で素直な気持ちを声に出してかけてあげてください。
贈り物を見るたびにその時を昨日のことのように思い出せることでしょう。
年祝いをされる人は、人生これからという感じです。
がむしゃらに仕事をした日々とは違い、成人した子供は自立しているから夫婦水入らずとなって、家族のことを最優先で気にしないでもいいタイミングでしょう。
それに今も活躍されていると思いますが、体調のことを気にかけて欲しい頃ではないでしょうか。
だから、還暦を一つの区切りにして、若い人から先輩へのお祝いが還暦の人にとって大事になことです。
本卦還り祝いにつける熨斗紙(のしがみ)の水引の下は、贈り主の名前を書きますが、還暦のご当人が誰からかがわかるのであれば名字だけでも名前だけでもマナー違反ではありません。
複数の名前にするなら書くのは2名くらいだと具合がいいと思いますが、多くても問題ありません。
ただ、2名を超える場合は家族一同のようにすると見た目はスッキリしますね。

0コメント

  • 1000 / 1000