満60歳の年を祝う還暦祝いは、元々は長命を祝う行事でした。
しかし現代で還暦の人はいわゆるお年寄りという感じではないし、元気な方も多いので年寄扱いしたら気が引けます。
子どもが手を焼かせる時期が過ぎてもそんな風に考えたくない親であり続けていて、それはありがたいけど、「これからは大丈夫だよ、また新しい夢を追ってほしい」って、さりげなく伝える都合の良い契機になりますね。
のしには、内のしと外のしがあります。
内のしは、熨斗紙を直接品物の箱にかけて包装紙で包みます。
また外のしは、包装紙で品物を包み、それに熨斗紙をかけます。
熨斗紙には還暦祝いなどの表書き、そして名入れをしているので、外熨斗(そとのし)は誰からどんなお祝いなのかがすぐわかります。
一方、内熨斗(うちのし)は開けないと何のお祝いを誰からなのか不明です。
ただ、熨斗紙をかけることが礼を尽くすことですので、外のしと内のしでどちらが正解ということではありません。
還暦のお祝い品の予算は1万5千から2万円くらいのようで、それと旅行代、会食代として一人につき約3万円ほど準備するようでしょうね。
もし父親が還暦だとすれば、食事や旅行に行くなら母親と一緒でしょうから、総額6万円ほど必要かもしれません。
もっともお祝いの仕方をどうするつもりでいるかによって予定金額は違うでしょう。
親が60歳の子供は、何かとお金が必要な世代でもあるので、残念が思いをしなくてもいいよう毎月千円でもお祝い予算を貯めていってはいかがでしょうか。
還暦は数え年の61歳であるですので、つまり60歳(満年齢)が、それですね。
何日が誕生日だとしてもその年が、満60歳になる年であれば、還暦の祝い年です。
数え年では元旦にその年齢になるので、本卦還りをお祝いするのは年明けから春分までにされていました。
ただし現在はというと、満年齢の方が、馴染んでいるので、「60歳になる年」を意識してお祝いする段取りが大半の選択だと思います。
本卦還り祝いにつける熨斗紙(のしがみ)の水引の下は、贈り主の名前を書きますが、贈り主を勘違いすることがなければ、姓だけでもそれほど気にしなくても大丈夫です。
複数の名前にするなら見た目でいうと3名くらいが良さ気ですが、少なくても支障ないですね。
ただ、2名を超える場合は子供・孫一同とした方が、ゴチャゴチャしないで済みますね。
家族の還暦祝いで食事をするときに準備したいことです。
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